2016.12.26 明治安田生命 総代報告会で根岸社長報告、「お客さま満足度」目標達成
明治安田生命の根岸秋男社長は、12月1日に東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で開催された2016年度総代報告会の中で、同社が取り組む「明治安田NEXTチャレンジプログラム(14~16年度)」の経営目標の一つ「お客さま満足度」が目標数値に達したことを明かした。同社が最重要施策と位置付けて推進する「対面によるアフターサービス」が成果となって表れたかたちだ。
「お客さま満足度」は、顧客の声を反映した業務改善を図るために2006年に開始したアンケート調査で測る指標で、明治安田NEXTチャレンジプログラムの経営品質(クオリティー)面での達成度合いを示す。「満足」と「やや満足」を合算した総合満足度で55%を目標に掲げていた。
総代報告会で根岸社長は、経営目標の進捗(しんちょく)状況として総合満足度の速報値が前年の53.1%から4.7ポイント増えて57.8%になったと明かし、「公表前の情報だったが、(総代報告会の)前日に速報値が判明したので、総代の皆さまに最初にお伝えしたかった」と述べた。一方、「不満」「やや不満」「未回答」を合わせた不満足度についても、前年の9.7%から0.9ポイント改善して8.8%となり、調査開始以来、最も低い水準になったと説明した。
同プログラムは、14年度からの3カ年計画で、ブランド戦略と成長戦略、それを支える経営基盤強化を3本柱とする中期経営計画と、“感動を生み出す生命保険会社”に向けた新たな企業風土構築の取り組みである「感動実現プロジェクト」から成る。ブランド戦略では、「安心ロードマップのお届け」「MY長寿ご契約点検制度の創設」「MY安心ファミリー登録制度」「Jクラブなどの応援を通じた地域社会の活性化」を推進し、成長戦略では、アドバイザー(営業職員)・銀行窓販・法人営業などの販売チャネルや、事務・サービス、また、3月に完全子会社化した米スタンコープ社をはじめとする海外保険事業といった各分野で取り組みを進めている。一方、経営基盤の強化では、資産運用、リスク管理、人事政策に注力している。
根岸社長は、これらの取り組みの結果、運用環境の変化による影響を除いた「企業価値(EEV)」、個人営業での「保有契約年換算保険料」、法人営業分野の「団体保険保有契約高」「団体年金資産残高」といった各経営目標についても年々業績を伸ばしており、「プログラムの目標達成に向けておおむね順調に推移している」と総括した。