2016.12.06 朝日生命 16年度上半期決算、営職・代理店チャネルが伸展

 朝日生命の2016年度上半期業績は、新契約業績が営業職員チャネル・代理店チャネル共に高伸展し、同社が注力する保障性商品の保有契約も着実に増加していることから、順調に推移した。収益面では基礎利益が前年同期を下回ったものの、経常利益は前年同期を上回る水準を確保。財務面ではソルベンシー・マージン比率が前年度末を上回るなど、堅調な推移となった。
 朝日生命の新契約年換算保険料(新契約+転換純増加)は前年同期比30.7%増と大幅に伸展。第三分野については同43.9%と大きな伸びを見せた。
 消滅契約年換算保険料(解約+失効+減額―復活)は110億円で前年同期比4.0%減となった。
 個人保険と個人年金保険の保有契約年換算保険料は5372億円で前年度末比0.3%減少。その内、第三分野部分は同3.0%増となり、第三分野部分の保有契約全体に占める割合は同1.1ポイント上昇して35.2%となった。
 保障性商品の保有契約年換算保険料は同0.9%増の3045億円。営業職員チャネルについては同0.4%増と引き続き堅調に推移。代理店チャネルにおける保障性商品の保有年換算保険料は同31.9%増と大きく伸展した。
 基礎利益は前年同期から73億円マイナスの76億円。費差損益は新契約業績伸展に伴う事業費支出の増加などを理由に、前年同期から23億円減少して23億円。危険差損益は保険金等支払金の増加により、前年同期から33億円減の402億円となった。逆ざや額についても、利息および配当金等収入の減少により、前年同期に比べて17億円増加し、348億円を計上した。
 経常利益は前年同期から20億円増の155億円、中間純剰余は前年同期から8億円増の107億円となり、共に前年同期を上回った。
 ソルベンシー・マージン比率は前年度末から15.5ポイント上昇して707.0%。実質純資産額は前年度末に比べて7億円増加し、9970億円となった。
 営業職員チャネルの好調の背景について同社は、4月に発売した「あんしん介護認知症保険」が9月末時点で約2万1000件と計画を上回る伸びを示したことと、介護保険「プライムステージ(介護保障定期保険)」の販売が好調だったと説明。
 代理店チャネルでは、15年5月発売の代理店チャネル専用商品「スマイルセブン」の年換算保険料が前年同期比128.1%増、引受基準緩和型医療保険「スマイルメディカル ワイド」が同184.5%増と好調だったことが業績を大きくけん引。同47.8%増の「スマイルメディカルネクスト」を含むスマイルシリーズ全体で前年同期から125.4%増となったと明かした。