2016.09.29 三井住友海上が高齢者向けに新型火災保険を販売、日常生活支えるサービス充実
三井住友海上は2017年1月1日以降を保険始期とする契約から、高齢者向けの新たな火災保険「GK すまいの保険 グランド」の販売を開始する。親族と離れて暮らす独居高齢者が増加し日常生活における支援サービスのニーズが高まっていることに対応するとともに、1980年~90年代に契約した従来の長期火災保険で無事故のまま満期を迎えた顧客が「火災保険は不要」と考える懸念があることから、「事故がなかった顧客にも“保険に入っていてよかった”と感じてもらえる商品」を目指して、充実した補償に加え、事故が発生していない日常生活を快適にするための豊富なサービスを付帯する。
付帯サービスは契約者だけでなく、緊急連絡先として登録した親族も利用できる。
防災・減災情報アラートサービスでは、豪雨や台風、大雪、落雷などにより保険契約者とその親族(遠方で暮らす子どもなど)の住まいに被害を及ぼす危機的状況が発生した際に、保険契約者と親族へメールなどで緊急通知し、併せて、防災・減災に役立つ情報(災害時のノウハウ集)を案内し、事故発生を防止する。また、災害発生の1週間後をめどに、保険契約者へ事故発生の有無を確認するアフターフォローメールを配信する。
提携事業者紹介サービスは、独自の提携事業者ネットワークを優待料金などで利用できるサービスで、事故発生により自宅に住むことが困難な場合に、仮の住まいとして短期入居可能な家具付き賃貸住宅やホテルなどを提供する事業者の紹介も行う。
「暮らしのQQ隊グランド」は、水まわりのトラブルや鍵紛失時の玄関ドアの鍵開け、大型家具の移動や高所の電球交換、室内の照明設備や建具の不具合発生時に、それぞれ専門の業者を手配するサービス。契約者の場合、30分程度の応急修理などに要する作業料・出張料は無料(親族は業者の紹介のみ)。
その他、健康・医療、介護、年金・税金、法律相談、相続税、ペット、パソコン操作など、日常生活での困り事に専門のスタッフが電話で対応する無料電話相談や、離れて暮らす親族の安否確認を目的として、契約者が前記「暮らしのQQ隊グランド」や事業者紹介、電話相談サービスを利用した場合に、親族に対してその利用状況をメールなどで通知(月1回)する「つながりレポートサービス」を提供する。
顧客への分かりやすさと利便性の向上のため、パンフレット、約款、保険証券などは説明スペースを大幅に拡大(パンフレットで2倍、保険証券で1.5倍)した上で読みやすい大きな文字とイラストを豊富に使い、分かりやすい説明書類を目指した。パンフレットでは動画(拡張現実コンテンツ)による説明も用意しており、スマートフォンなどの専用アプリでアイコンを読み取ると説明動画を視聴できる仕組みになっている。また、契約者には補償内容を動画で分かりやすく解説した商品説明用DVDを提供する。
新規で加入する顧客には、保険証券の見方を印刷した保険証券保管用中袋やサービス会員証保管用ポケットなどをセットにした専用証券ホルダーを配布する。
保障内容では、建物・家財の免責金額のラインアップを拡充し「免責金額0万円」を選択できるようにした。また、事故時諸費用保険金の支払い対象事故を火災などに限定できるようにした他、水災事故の場合に保険金の支払限度額を30%、10%に制限できるようにした。