2016.09.16 16年度第1四半期 ダイレクト自動車保険9社、元受正味保険料合計7%増

 ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)が発表した2016年度第1四半期(16年4月1日~6月30日)業績によると、9社の元受正味保険料など(イーデザイン損保は正味収入保険料)の合計は前年同期比7.4%増の838億円となった。9社中7社が前年同期実績を上回っている。
 ソニー損保は自動車保険の元受正味保険料が前年同期比3.2%増の225億円と堅調に推移した。保有契約件数は自動車保険とガン重点医療保険を合わせて16年6月末で181万件になった。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同5.5%増の129億円だった。自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再手数料が減少したものの、堅調な元受正味保険料の伸びと広告宣伝費の投資効率向上などによる正味事業費率改善により、前年同期を上回る収益を達成。今後も堅固な収益力を基盤として、顧客への強固な支払い余力(ソルベンシー・マージン)を維持するとともに、成長に必要な投資を行っていく。
 チューリッヒ保険は自動車保険の元受正味保険料が同1.4%増の93億円となった。成長戦略はほぼ計画に沿って進捗(しんちょく)しており、傷害保険および自動車保険では元受保険料が増収した。三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.3%増の92億円と前年同期実績を上回った。
 SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保の3社は増減率が2桁の伸びを示した。SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同12.8%増の84億円、保有契約件数は同11.5%増の84万件と高成長を持続している。セゾン自動車火災は自動車保険の元受正味保険料が同33.8%増の94億円と大幅な伸びを示した。イーデザイン損保は正味収入保険料が同28.6%増の63億円と前年同期実績を大きく上回った。
 そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は同2.7%減の34億円だった。アメリカンホームの元受正味保険料(収入積立保険料を含む)は、保険商品の新規契約の販売活動の終了により、収入の約8割を占める傷害保険・医療保険の分野では同4.4%の減収、自動車保険は同18.6%の減収となり、全種目においては同6.5%の減収となった。