2016.09.06 AIGの新事業戦略「ACTIVE CARE」、「先進的なリスク予防」提供

 AIGジャパン・ホールディングスはこのほど、日本におけるAIGグループ統一の事業戦略コンセプトとして「ACTIVE CARE」を新たに展開することを決定した。AIGの持つ世界中で蓄積した知見やリスクの認識・軽減につながる最新のテクノロジーを活用して、日常に潜むリスクを的確に把握し、そのリスクに備えるための支援の提供を図る。事後の経済的補償だけでなく、事故そのものが起こらないようリスクを最小化するための予防的サービスを目に見える分かりやすい形で積極的に提供し、保険をより身近なものへと変えていくことを目指す。
 AIGジャパン・ホールディングスは「ACTIVE CARE」について、①顧客の目線に立ったシンプルで分かりやすい透明性のある関係②万一のときだけでなく、事故や損害を未然に防ぐ支援③世界中で蓄積された最先端の知見、テクノロジー、日本についての洞察力―の三つの要素で構成される事業戦略コンセプトと説明。まさかの時の補償はもちろん、そのまさかが起こらないようにするための「先進的なリスク予防サポート」も提供することで、「保険の分かりやすさ」の追求と併せて、AIGグループが顧客のパートナーとして選ばれることを目指していくとした。
 これまで同社が顧客や保険代理店を対象に実施したさまざまな調査から見えてきたのは、日本の顧客が保険に対して大きな不満を感じているという事実だったという。そこで同社では、万一に備えた補償だけでなく、日々の生活の中での“まさか”を未然に防ぐためのサポートを提供し顧客にとっての保険の価値を拡大していくことが、これからの選ばれる保険会社になるために必要との考えから、新たな事業戦略の展開を決めた。
 また、AIGグループでは、AIGジャパン・ホールディングスの大阪本社開設を機に、「ACTIVE CARE」に基づく活動の一例として、成人の自転車運転時のヘルメット着用の推進をテーマにしたイベントを8月26日に開催。同イベントは、大阪府が今年7月から自転車保険の加入を義務化する条例を施行したこと、また大阪府とAIGジャパン・ホールディングスとの間で、同日に地域のリスクマネジメントの強化に共同で取り組むことなどを含む協定を結んだことも背景となっている。
 AIGジャパン・ホールディングス社長兼CEOのロバート・ノディン氏は新事業戦略の発表と大阪本社を開設したことなどを受けて、「大阪は躍動感にあふれた都市であり、われわれの大阪本社も将来に向けての期待感に満ちている。イノベーションを積極的に後押しし、新たな考え方を歓迎する大阪の地から、AIGが『ACTIVE CARE』というコンセプトを地域型イベントの開催を通して紹介できることを非常にうれしく思う」とコメントした。