2016.09.02 ネオファースト生命、三大疾病による収入減少カバー「健康体」なら保険料割引
ネオファースト生命は9月23日から、保険ショップなどで「ネオdeしゅうほ」(正式名称:無解約返戻金型収入保障保険)の販売を開始する。同保険は、健康診断結果や喫煙状況により、契約者の保険料に「非喫煙者健康体」「喫煙者健康体」「標準体」のいずれかの保険料率を適用。「健康体」の基準を満たす契約者には保険料を割り引く他、「非喫煙者健康体」にはさらなる割引を適用する。三大疾病にも備えることができる他、年金の支払い方法は複数から選択できる。保険期間は経済的保障を必要とする時期に応じて選ぶことができるため、必要な期間に必要な保障額を合理的に備えることができる商品となっている。
「ネオdeしゅうほ」では、被保険者の体格(BMI)、血圧値、血液中のGOT値(注)が所定の基準を満たした場合、「健康体保険料率」を適用して保険料を割り引く。加えて、同被保険者が1年間たばこを吸っていない場合には「非喫煙者健康体保険料率」を適用し、保険料にさらなる割引を適用する。第一生命が持つ約1000万人のビッグデータを活用したもので、ネオファースト生命によるとGOT数値を保険料率の計算に取り入れる取り組みは生保業界では初めてだという。
特定疾病保険料払込免除特約を付加した場合、三大疾病(所定のがん・急性心筋梗塞・脳卒中)により所定の事由に該当した場合に以後の保険料の払い込みが不要となる。特定疾病収入保障特則は、同じく三大疾病により所定の事由に該当した場合に保険期間満了まで特定疾病収入保障年金を受け取ることができる特則で、前特約と同様に以後の保険料の払い込みが不要となる。
年金の支払い方法は、毎月受け取る方法に加えて、全額を一時金で受け取る方法や、一部を一時金で受け取り、残りを毎月受け取る方法を選択できる。一部を一時金で受け取る方法は複数回の受け取りが可能で、一時的な資金ニーズなどに柔軟に対応できる。
医療技術の進歩などにより、三大疾病に罹患(りかん)した場合の経済的負担の状況は変化してきており、例えば、がんの場合、罹患後の5年生存率は改善傾向にある一方、罹患後に個人の収入が減少した人は45%、世帯の収入が減った人は56%(東京都調べ)とがん罹患後に収入が減少するリスクは高く、がん患者の就労支援問題が浮き彫りになってきている。厚生労働省も今年2月に「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」を公表し、同ガイドラインの普及や企業に対する各種支援を通じて、疾病を抱える人が治療と職業生活を両立できる環境の整備に取り組んでいる。
「ネオdeしゅうほ」はこうした課題を踏まえて、特定疾病収入保障年金の提供などを通じて、三大疾病による収入の減少や治療費の負担に対して長期にわたる備えを提供する商品となっている。
(注)肝臓に多く含まれる酵素で、一般的にGOT値の増加は肝臓の働きが弱まっていることを示すとされている。