2016.08.04 損保協会集計 2015年度損害保険代理店統計、代理店実在数は20万2148店
損保協会はこのほど、日本に損害保険代理店を持つ国内保険会社28社と外国保険会社13社(注)の2015年度末における代理店実在数や募集従事者数などを取りまとめ、7月29日に発表した。それによると、代理店実在数は20万2148店で、前年度末に比べ2842店(1.4%)減少した。また、募集従事者数は205万9743人で、前年度末に比べ3338人(0.2%)減少した。
14年度末の統計では、代理店実在数が16年ぶり、募集従事者数が4年ぶりに増加したが、15年度統計では共に再び減少に転じた。
14年度末の代理店実在数の増加は、同年度に金融庁が「保険会社向けの総合的な監督指針」を公表し、保険代理店の使用人要件の明確化とともに生・損保会社の保険募集に係る再委託を禁止したことで、①雇用・派遣・出向などの勤務形態となる②個人代理店となる③法人代理店を新設し役員または使用人となる―などの形態への移行を迫られた委託型募集人が、個人または法人代理店を新設したためとみられる。そのため、この増加は一時的なもので、長期的には代理店数の減少傾向は継続しているものと考えられる。
一方、募集従事者数は、銀行窓販の解禁で01年に大幅に増加し、その後も増加傾向を示したが、07年でその流れが一巡したとみられ、以降は横ばいから微減の傾向が続いている。14年度の特殊要因を除くと、各代理店の従業員数にも大きな変化は見られない。
募集形態別元受正味保険料についてみると、代理店扱い保険料の構成比は前年度の91.4%から0.3ポイント増加し、91.7%となった。保険料の合計は、前年度比2.7%(2501億円)増の9兆5810億円となった。
(注)あいおいニッセイ同和損保、アイペット損保、アクサ損保、朝日火災、アニコム損保、アメリカンホーム、アリアンツ火災、イーデザイン損保、エイチ・エス損保、AIU、エース保険、SBI損保、au損保、共栄火災、ジェイアイ、セコム損保、セゾン自動車火災、ソニー損保、損保ジャパン日本興亜、そんぽ24、大同火災、東京海上日動、日新火災、日立キャピタル損保、富士火災、三井住友海上、三井ダイレクト損保、明治安田損保、スター、ゼネラリ、アトラディウス、カーディフ、HDIグローバル、コファス、ロイズ、ニューインディア、スイスリーインターナショナル、チューリッヒ、現代海上、フェデラル、ユーラーヘルメス。