2016.08.03 MS&ADグループがバイオマス発電に包括的補償、再生エネルギー普及を後押し

 三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は7月から、バイオマス発電事業を取り巻くリスクを包括的に補償する「バイオマス発電総合補償プラン」の販売を開始している。
 同プランは、財物損害リスク、利益損失リスク、賠償責任リスク、発電燃料の輸送リスクなどのリスクを包括的に補償する。契約する事業者ごとに、ニーズに合わせて補償の条件や保険金額などを個別に設計できる他、保険料は所定の項目に基づくリスク診断を行い、診断結果に応じて合理的に算出する。
 バイオマス発電は、気象状況に左右される太陽光や風力に比べて安定的な発電が見込めるだけでなく、地球温暖化対策、循環型社会の構築、林業活性化と地方創生などに資するエネルギーとして注目を集めている。両社は、その普及を後押しすることを目的に、同発電に関連するリスクを幅広く補償する保険と新規参入やリスクマネジメントに役立つ情報提供ツールを開発したとしている。
 なお、両社では、同プランの発売に併せて、バイオマスエネルギーの概要や発電の仕組み、発電事業の課題や事故リスクの分析などについて、新規参入を検討する人にも分かりやすく解説した『バイオマス発電設備に関するハンドブック』をインターリスク総研と共同で発行する予定。