2022.04.12 明治安田生命 50歳以上対象に告知4項目・一時金給付「かんたん告知終身医療保険」発売

 明治安田生命は4月2日から、「かんたん告知終身医療保険」(正式名称:5年ごと配当付限定告知型終身医療保険(解約返戻金抑制型))の販売を開始した。高齢化の進展に伴い、持病や既往症がある人でもかんたんな告知(四つの告知項目)のみで申し込みできる50歳以上の顧客を対象とする一時金給付タイプの医療保険を開発したもの。

 同商品の告知項目は、①現在入院中か、または、最近3カ月以内に医師の診察・検査の結果、入院・手術をすすめられたことはあるか②過去2年以内に、別表の病気等で入院をしたこと、または手術をうけたことがあるか③過去5年以内に、悪性新生物(がん・肉腫・悪性リンパ腫・白血病を含み、上皮内新生物を除く)と新たに診断確定(再発の診断を含む)したこと、または過去5年以内に、悪性新生物で入院をしたことや手術をうけたことがあるか④現在までに、認知症・軽度認知障がい(MCI)と診断されたことがあるか―の4点で、このすべてに該当しなければ申し込みできる。
 ②「別表」の病気は部位別に、▽心臓:狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、▽脳・精神・神経:脳卒中(脳出血・脳こうそく)、くも膜下出血、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病・症候群、てんかん、知的障がい、統合失調症、うつ病・気分(感情)障害、▽肺・気管支:肺気腫、慢性閉塞性肺疾患、気管支拡張症、▽胃・腸:かいよう性大腸炎、クローン病、▽肝臓・すい臓:肝硬変、慢性すい炎、▽腎臓:慢性(糸球体)腎炎、ネフローゼ、慢性腎不全、慢性腎臓病ステージ4または5、▽その他の病気:糖尿病(糖尿病網膜症・糖尿病腎症・糖尿病神経障害を含む)、こうげん病、関節リウマチ―。
 契約年齢範囲は満50歳~満90歳。主契約の保険期間は終身、保険料払込期間は95歳で、入院時支援給付金、入院時手術給付金、入院時放射線治療給付金、外来時手術給付金、外来時放射線治療給付金、死亡給付金を保障する。主契約の基準給付金額は10万円・15万円・20万円のいずれかを選択。
 入院時支援給付金は、1回の入院につき、入院日数が1日・30日・60日・90日・120日に達したとき基準給付金額を支払う。入院時手術給付金は、支払事由に該当すると基準給付金額×50%を支払い、入院時放射線治療給付金は、支払事由に該当すると基準給付金額を支払う。外来時手術給付金は、入院を伴わない手術であること、公的医療保険制度における保険給付の対象となる手術であること、手術を受けた日の療養に係る診療報酬点数の合計が2000点以上であること―のすべてを満たす手術を受けたとき基準給付金額×50%を支払い、外来時放射線治療給付金と死亡給付金は、支払事由に該当すると基準給付金額を支払う。
 また、先進医療保障特約で、先進医療による療養を受けたとき先進医療給付金として先進医療の技術に係る費用と同額を支払う。支払限度は通算2000万円。同特約の保険期間は10年で90歳まで更新可能。保険料払込期間は10年。
 主契約は、責任開始時から第1保険年度(契約日から起算した最初の1年間)の末日までが削減期間となり、削減期間中に支払事由に該当した場合の給付金額は第2保険年度以降の給付金額の50%となる。先進医療保障特約には削減期間はない。
 主契約10万円プランの月掛保険料(口座振替)は、50歳男性6550円、同女性5840円、60歳男性7870円、同女性6960円、70歳男性9900円、同女性8790円、80歳男性1万3740円、同女性1万2000円。先進医療保障特約の月掛保険料(口座振替)は、50歳男性82円、同女性43円、60歳男性126円、同女性61円、70歳男性144円、同女性80円、80歳男性161円、同女性は99円。
 治療・重症化予防に役立つさまざまなサービスも提供、被保険者は「明治安田生命セカンドオピニオンサービス」「3大疾病ベストホスピタル紹介サービス」「糖尿病相談・専門医紹介サービス」などを利用できる。
 生命保険に加入していない人のうち、非加入理由を「健康上の理由や年齢制限」とする顧客は、年齢とともに増加していく傾向にある。また、医療技術の進歩により短期の入院が増えており、退院患者の約4割が7日以内に退院している。短期の入院でも入院前後の通院による治療費や雑費等も必要なため、出費はかさむ場合がある。
 明治安田生命では、これまで健康上の理由で医療保険に加入できなかった人や、保険加入をあきらめていた人の医療保障ニーズに応え、顧客一人一人の「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の向上に貢献していくとしている。