2022.03.10 アフラック 1年未満の休職状態の保障に特化、「アフラックの休職保険」発売、勤務先の休職証明書用いる仕組み導入
アフラックは3月22日から、病気やケガで働けなくなったときの保障として、1年未満の休職状態への保障に特化した「アフラックの休職保険」を発売する。医師の診断書に加え、勤務先から休職証明書を提出してもらうことにより、実際に会社を休職した期間を支払対象とする生命保険商品では唯一の仕組み(2021年10月時点、同社調べ)を設けた新商品。
同保険は、免責期間を30日とするとともに、短期の休職状態を保障することに特化し、精神疾患を含む病気・ケガで就労困難状態になった場合に収入の減少をサポートする。これは、おおむね1カ月未満の休職であれば、企業の有給休暇制度を活用することで収入をカバーできるが、1カ月以上の休職の場合には収入にも影響を及ぼす可能性があるためで、こうした有給休暇取得後の休職期間を保障するため、免責期間を30日としたとのこと。21年9月に同社がインターネット上で行った調査によると、病気やケガにより1カ月以上会社を休んだ人のうち、80%以上は1年未満の比較的短期の休職だった。また傷病により1カ月以上休職した場合、原因となる傷病は精神疾患を含む幅広い病気・ケガによるものだったという。こうした休職の実態を踏まえ、1年未満の比較的短期の休職に特化した合理的な保障設計とした。
また、支払事由については、医師の診断書に加え勤務先の休職証明書(同社所定のもの)を用いて、病気やケガにより実際に働けなかった期間を保障する「働けない」イメージに合致したわかりやすいものとした。この仕組みは、同社が実施した一般生活者へのインタビュー調査においても高評価を得ているとのこと。
販売プランとしては、「1型(精神疾患保障あり)」と「2型(精神疾患保障なし)」の2プランから選択できるようにし、また、1年継続型とすることで加入しやすい低廉な保険料水準としている。
「1型(精神疾患保障あり)」の保障は、「回復支援給付金」と「精神疾患回復支援給付金」で構成される。
「回復支援給付金」は、①第1回給付:保険期間中に、責任開始期以後の傷害または疾病を原因として、就労困難状態に該当し、その状態が該当した日からその日を含めて30日を超えて継続したとき、②第2回以後第12回までの給付:支払基準日から①の就労困難状態が継続しているとき―のいずかに該当した場合に、回復支援給付金月額を支払う。同一の就労困難状態について12回が支払限度で、通算60回が限度となる。
また、「精神疾患回復支援給付金」は、①第1回給付:保険期間中に、責任開始期以後の精神疾患を原因として、就労困難状態に該当し、その状態が該当した日からその日を含めて30日を超えて継続したとき②第2回以後第12回までの給付:支払基準日から①の就労困難状態が継続しているとき―のいずれかに該当したときに精神疾患回復支援給付金月額を支払う。通算12回が支払限度となる。
「2型(精神疾患保障なし)」は、「精神疾患回復支援給付金」の保障がないタイプ。
「アフラックの休職保険」では、付帯サービスとして「ダックのカウンセリングサービス」が利用できる。「メンタルヘルス」「病気やケガの治療」「障害年金や傷病手当金などの公的保障」に関連した全10種類のサービスを提供しており、「メンタルヘルスに関する相談」では、①メンタルヘルス電話相談サービス②メンタルヘルス面談サービス、「病気やケガの治療に関する相談」では、③24時間健康電話相談サービス④セカンドオピニオンサービス⑤治療を目的とした専門医紹介サービス、「障害年金や傷病手当金などに関する相談」では、⑥障害年金電話相談サービス⑦社会保険労務士紹介サービス⑧障害年金に関するガイドブックの提供⑨傷病手当金電話相談サービス⑩就労復帰に関する窓口の案内―がある。
保険料例(個別取扱、月払)としては、1型(精神疾患保障あり)の10万円コースの場合、30歳男性が2040円、同女性が2590円、50歳男性が3100円、同女性が3230円。同15万円コースでは、30歳男性が3060円、同女性が3885円、50歳男性が4650円、同女性が4845円となる。
また、2型(精神疾患保障なし)の10万円コースの場合、30歳男性が1650円、同女性が2140円、50歳男性が2720円、同女性が2890円。同15万円コースでは、30歳男性が2475円、同女性が3210円、50歳男性が4080円、同女性が4335円となる。