2023.10.02 MICIN少短 「がんを経験した女性を支えるがん保険」保障範囲拡大、乳がん等の局所再発も支払対象に

MICIN少額短期保険は、女性特有のがんを経験した人を対象とした、手術後6カ月で申し込みができる保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」(正式名称:乳がん・子宮がん・卵巣がん経験者専用がん保険)の保障範囲を拡大する改定を行い、9月4日から新商品の販売を開始した。がんの局所再発は給付金の支払い対象外としていたが、今回、これも支払い対象とした。

「がんを経験した女性を支えるがん保険」は、がんが再発した場合や新たながんに罹患(りかん)した場合に給付金を一括で支払う女性特有のがん(乳がん・子宮がん・卵巣がん)を経験した人専用のがん保険。MICIN少額短期保険は、がん経験者の声を基に開発を進め、2021年8月に日本で初めて(同社調べ)、がんの手術後6カ月で申し込みができる同保険の提供を開始した。同社ではその後も、「卵巣がんを経験した人も入れるようにしてほしい」「死亡保険金・高度障害保険金の保障のないプランを追加してほしい」といった顧客からの声に応え、商品のリニューアルを行ってきた。
一方、同社が実施したアンケートでは、2割の人が同社の保険を見送る理由として、「経験したがんの局所再発(経験したがんと同じ場所やすぐ近くでがん細胞が再び出現すること、(注))が保障対象外」であることを挙げたという。乳がんの場合、乳房温存手術が選択される割合は6割といわれ(日本乳癌学会:全国乳がん患者登録調査報告2011年次症例より)、局所再発への備えを重視する人も多く、既契約者からも「局所再発も不安なので保障があれば」という声が多く寄せられていたという。そこで今回、局所再発も保障の対象とする同商品を開発したもの。新商品では局所再発を含むがんの再発や新たながんに罹患した場合に、がん診断給付金を支払う。なお、今回の改定では、これまで保険料払込方法がクレジットカードのみだったが、口座振替も選択できるようにした。
「がんを経験した女性を支えるがん保険」の主な特長は、▽現在術後治療で通院している人でも、がんの手術から6カ月が経過していれば申し込みが可能▽がんの再発や新たながんと診断された場合、自由に使い道を決めることができるがん診断給付金を一括で支払う▽保険料は年齢・がん種・ステージ・保障内容ごとに異なる▽同社ウェブサイトから最短10分で簡単に申し込みできる▽死亡や高度障害状態になった場合に備えて、死亡保険金・高度障害保険金のあるプランも用意―といった点。
がん診断給付金は、責任開始日から91日目以降にがんが再発した場合や新たながんに罹患した場合、80万円を一括で支払う。死亡保障金・高度保障保険金は、なし、100万円、200万円、300万円のいずれかから選択。死亡保険金は、がん以外の死亡事由でも支払う。
申し込みの条件は、①満20歳~満69歳までの女性(更新は満80歳まで)②初めて罹患したがんが、乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれか(ステージ0~Ⅱ)で、各がんの再発・転移がなく、他のがんに罹患していない人(卵巣がんには卵管がん、腹膜がんを含む。また、子宮頸部の軽度異形成(CIN1)、中等度異形成(CIN2)、高度異形成および上皮内がん(CIN3)の人は、子宮頸がんのステージ0として申し込みが可能)③がん(乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)の手術を受けて6カ月経過した人④現在入院中でなく、「がんの所見なし」の人(診断書の記入日から過去6カ月以内の検査で「所見なし」の人に限る)⑤同社所定の診断書を提出できる人―の①~⑤ののすべての条件を満たす場合に申し込むことができる。
(注)同社では、例えば、乳がんの場合は治療を受けた側の乳房や、周囲のリンパ節に再発した場合を「局所再発」として取り扱っている。