2023.08.02 三井住友海上 九州電力のPDLOOK契約者に提供、高圧ケーブル交換費用を補償 早期の設備更新促し停電・火災事故リスク低減

三井住友海上と九州電力㈱(池辺和弘代表取締役社長執行役員)は7月6日、電気設備の予防・保全に関する協業として、九州電力の自家用構内ケーブル診断サービス「PDLOOK(パドルック)」の診断結果に基づき、ケーブル交換費用等を補償する「ケーブルあんしん補償保険」の提供を開始した。

自家用構内ケーブル(特に、特別高圧ケーブル)を保有する事業者は、これまでケーブルの経年劣化に伴う停電事故や火災発生リスクがあるものの、点検に伴う操業停止や診断技術の課題等のためタイムリーに設備劣化を把握することが困難だったという。こうした状況を受け、九州電力は2022年8月から、事業活動を止めずに遠隔でケーブル劣化傾向の監視、把握を可能とする「PDLOOK」のサービス提供を開始した。
PDLOOKは、日本全国の特別高圧・高圧の自家用構内ケーブル(3kV以上)を対象とする「特別高圧ケーブルに適用可能な無停電遠隔診断サービス」で、①自家用構内ケーブルの接地線に、半割れ型のCTセンサーを取り付けて信号を常時取得(設備改造不要)②検出装置で異常信号とノイズ信号を識別処理し、LTE回線でPDLOOKクラウドに送信③AI、IoTを駆使した異常信号解析④最終診断結果を毎月報告―というサービススキームで運用される。ユーザーはブラウザでいつでも自家用構内ケーブル劣化情報の閲覧ができる。
同サービスの特長として、①停電作業が不要なため、生産ラインを稼働したまま診断が可能②生産停止計画調整や診断に関わる現地対応等の労力削減が可能③365日診断によるトレンド監視で劣化初期段階から異常検知可能④特別高圧ケーブルに適用可能⑤毎月診断結果を報告(診断結果はブラウザでいつでも確認可能)―が挙げられている。
一方、ユーザーの中には、劣化傾向を把握してもケーブル交換にかかる労力・費用が大きいことから、設備更新まで至らないケースも存在しているという。そこで「PDLOOK」に保険を組み合わせ、故障前にケーブル交換費用等を支払うことで自家用構内ケーブルの設備更新をさらに促進するため、本保険商品の開発に至った。
三井住友海上は九州電力との協業を受け、PDLOOKの診断結果に基づき、ケーブル交換費用等を補償する保険「ケーブルあんしん補償保険」を提供する。「PDLOOK」を契約する顧客の遠隔診断結果に基づき、三井住友海上が故障前の不良ケーブル交換費用等の一部を保険金として支払うもので、早期の設備更新を促し、停電・火災事故のリスクを低減する。