2023.07.28 三井住友海上あいおい生命 四つの新サービスを導入、「MSAケアWebサービス」リリース 機能拡充、優待価格の対象者も大幅拡大

三井住友海上あいおい生命は、「保障前後のサービスで顧客の健康をトータルでサポート」をコンセプトとする「MSAケア」を展開しているが、新たなヘルスケアのシステム基盤となる「MSAケアWebサービス」を6月29日にリリースした。従来は同社の契約者に優待利用を限定していたが、グループ内の損害保険の契約者をはじめ、代理店から紹介を受けた人は誰でも有料サービスを優待価格で利用できるように優待利用対象者を大幅に拡大するとともに、機能を拡充し四つの新規サービスを導入した。

「MSAケアWebサービス」はメールアドレスをIDとしたウェブシステムで、誰でも登録でき、▽個人の契約者・被保険者(第三分野移行契約を含む)▽法人契約の被保険者▽同社委託代理店から紹介された顧客―については優待価格でサービスを利用することができるようになった。また、機能面では、これまでのサービスが午前7時~翌日午前2時までが提供時間だったのに対し、24時間・365日で利用が可能となり、これまでは検査サービスの申し込みにとどまっていたところ、新サービスの追加・健康に関する新着記事・更新情報などのリコメンド配信や検査結果の記録が可能になる(一部サービスのみ)などの機能の拡充を図った。
MSAケアのサービスは、これまで「予防・早期発見」領域で①N―NOSE②PAPI’Qss③ketsuken、「健康維持・疾病予防」領域で①おうちで認知機能チェック②撮るだけ健康チェック+③ココカラダイアリー④からだケアナビ⑤先進医療.net⑥先進医療ナビ、「重症化・再発予防」領域で生活習慣改善支援プログラム、「相談」領域で①満点生活応援団②介護すこやかデスク―といったサービスをラインアップしていたが、この6月から新たに「予防・早期発見」領域で「録るだけ認知機能チェック」、「重症化・再発予防」領域で「Z4C (zen place for cancer) 」「がんプラス」「旅行から、がん克服プロジェクト」―と四つのサービスの提供を開始した。
「Z4C (zen place for cancer)」は、がん罹患(りかん)者向けに身体機能改善とメンタルをサポートするピラティス・ヨガのオンラインレッスンで、無料レッスン動画をMSAケアWebサービス経由で配信する。また、有料レッスンは、グループレッスン・プライベートレッスンを提供。利用対象者はがん罹患者で、利用料金はユーザー区分に応じた優待価格となる。
「がんプラス」は、がんの基礎知識から最新情報まで専門的ながん情報をわかりやすく提供するウェブサイトで、各種がんの記事やニュースをMSAケアWebサービス経由で提供する。また、がん相談の回答事例やイベント情報をがんプラス内コンテンツとして提供する。誰でも無料で利用できる。
「旅行から、がん克服プロジェクト」は、がん罹患者の旅行を後押しするコンテンツで、がん罹患者が旅を楽しむためのヒントや体験記等を発信する。
「録るだけ認知機能チェック」は、音声により軽度認知障害(MCI)のリスク判定を行うサービスで、1分程度でMCIリスクをチェックできる(三井住友海上あいおい生命と東京大学の共同開発アルゴリズム使用)。「表示される数字を読み上げる声」と「暗算しながら発する声」の2種類の音声をアプリ画面に発することで判定する。誰でも無料で利用できる。
さらに、本年9月には生活習慣病の改善につながるサービスの拡充も予定しているとのこと。
なお、MSAケアWebサービスは、アクセンチュア㈱に開発を委託し、同社の専門知識と豊富なノウハウを最大限に生かして、顧客視点に基づく使いやすさと効率性を追求した洗練されたUI・UXを実現した。ユーザーは直観的に操作でき、スムーズな体験を享受できるという。