2023.01.16 東京海上日動、ぜんち共済 個人賠責障害ある人の職業事故を補償、「ぜんちの働く人のあんしんパスポート保険」発売

東京海上日動とぜんち共済は、障害のある人がより働きやすい社会を実現することを目的に、これまで個人賠償責任補償では対象外となっていた「職業従事中に他人にケガをさせたとき」「他人の物を壊したとき」も補償する「ぜんちの働く人のあんしんパスポート保険」の販売を知的障害、発達障害、ダウン症、てんかんのある人を対象に1月1日始期契約から開始した。

障害がある人に特化した専門保険会社であるぜんち共済と東京海上日動は2018年1月から、東京海上日動の個人賠償責任補償をセットした「ぜんちのあんしん保険」「ぜんちのこども傷害保険」を提供するなど、障害がある人が安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んできている。
一般的に、個人賠償責任補償では日常生活における事故が補償の対象で、職業従事中(被保険者がその職業または職務に従事している間もしくは職業訓練を受けている間を指し通勤途上を除く)の事故は補償の対象外となっている。一方で、職業従事中に会社の備品を壊してしまうなどの事故が一定程度発生していることから、両社では障害がある人と雇用する事業者の双方において、補償拡大のニーズがあることを確認したという。こうしたニーズを踏まえ、新たに「個人賠償責任補償」で日常生活だけでなく職業従事中まで補償する「ぜんちの働く人のあんしんパスポート保険」を開発したもの。
「ぜんちの働く人のあんしんパスポート保険」の個人賠償責任補償では、日常生活における第三者への賠償の補償に加えて、職業従事中の事故対応費用を補償する。具体的には「他人にケガなどの身体の傷害を負わせてしまったとき」や「他人の財物を壊してしまったとき」に他人へ支払う費用を支払う。事業者等の管理責任や個人の賠償責任の有無に関係なく支払うとしている。支払限度額は1事故につき10万円で、自己負担額は3000円。
同保険はその他、被害事故が生じた際の弁護士への相談費用や病気やケガによる入院等の補償などを含む、障害がある人向けの総合保険となっている。
両社は「ともに助け、ともに生きる」の精神に根差し、一人でも多くの障害がある人の「安心した生活」の実現に向けて今後も魅力的な商品の提供とサービスの向上に努めていくとしている。