2022.11.01 明治安田生命 「明治安田のしっかりそなえるがん終身保険」、シニア層向けに最新がん治療の備え提供 長期間にわたり薬物治療を保障

明治安田生命は11月2日から、「明治安田のしっかりそなえるがん終身保険」〈5年ごと配当付がん終身保障保険(解約返戻金抑制型)〉を発売する。がんの罹患者数が高齢であるほど多くなること、がん治療に関する研究の進歩が著しくがん保障に対するニーズが多様化していることなどを踏まえ、シニア層向けのがん終身保険として開発したもので、①保険診療対象の薬物治療に対する給付金を回数無制限で支払い②がんと診断され1年経過後の再発・転移等の際に一時金を回数無制限で支払い③自費診療による薬物治療には薬剤にかかる費用と同額を通算1億円まで支払い―の三つがポイント。また、10月から「みんなの健活サービス」で新たにがんの治験情報の提供も始めた。

日本の主な死因別の死亡者数は、長年にわたり「がん」が首位となっており、年齢を重ねるにつれてがん罹患(りかん)者数は増加する(国立がん研究センター2019年調査)。高齢者の意識調査においても、健康や病気に関して不安を感じるのは「がん」と回答する人が多い(内閣府14年調査)ものの、50―60代のがん保険の加入率は42.4%(生保文化センター19年調査)となっており、がんへの備えはいまだに不十分な状況であると考えられる。
がんに罹患した場合、多くは保険診療としてがんの3大治療(手術・放射線治療・薬物治療)を受けることになる。中でも薬物治療(抗がん剤治療・ホルモン療法)を受ける割合は高く、がんの種類やステージによっては長期にわたることもある。また、保険診療による治療で効果が得られなかった等の場合は、保険外診療となる先進医療や自費診療といった選択肢もあるが、自費診療は全額自己負担となり、使用される未承認薬や適応外薬は高額なものも多く、出費が大きくなる場合がある。
「明治安田のしっかりそなえるがん終身保険」は、こうした背景から、保険診療の対象となる薬物治療が長期間となった場合や自費診療による薬物治療を実施する場合でも安心して治療に専念できるよう開発された。
がん終身保障保険が主契約で、特定自費診療がん薬物治療保障特約、がん先進医療保障特約、がん治療充実終身保障特約、がん保険料払込免除特約―を付加できる。
主契約となるがん終身保障保険の保険金支払事由は、①回数無制限で「がん保険金額」を支払う「がん保険金」(第1回:責任開始日から90日経過後、責任開始後初めてがん(悪性新生物)と医師によって診断確定されたとき、第2回:前回支払われたがん保険金の支払事由に該当した日から1年経過後に新たにがん(悪性新生物)と医師によって診断確定されたとき(再発・転移を含む))②がん保険金額×10%を1回支払う「がん・上皮内新生物保険金」(責任開始日から90日経過後に、責任開始後初めてがん(悪性新生物)・上皮内新生物と医師によって診断確定されたとき)③10万円/月を無制限で支払う「がん薬物治療給付金」(がん保険金またはがん・上皮内新生物保険金の支払事由に該当し、かつ、責任開始日から90日経過後に、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療を直接の目的として、公的医療保険制度における保険給付の対象となる所定の薬物治療を伴う入院または通院をしたとき)④がん保険金額×10%を支払う「死亡給付金」(保険料払込期間満了後に死亡したとき)―の四つとなる。
特定自費診療がん薬物治療保障特約は、主契約のがん保険金またはがん・上皮内新生物保険金の支払事由に該当し、かつ、責任開始日から90日経過後に、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療を直接の目的として、がん診療連携拠点病院等または日本臨床腫瘍学会認定研修施設で公的医療保険制度における保険給付および先進医療・選定療養の対象外となる特定の薬物治療を受けたときに、薬剤に係る費用と同額(被保険者の自己負担分のみ)を支払う。支払限度は1億円。
がん先進医療保障特約は、主契約のがん保険金またはがん・上皮内新生物保険金の支払事由に該当し、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療を直接の目的として、先進医療による療養を受けたとき、がん先進医療給付金として先進医療の技術に係る費用と同額(被保険者の自己負担分のみ)を支払う。支払限度は2000万円。
がん治療充実終身保障特約は、主契約のがん保険金またはがん・上皮内新生物保険金の支払事由に該当し、がん(悪性新生物)・上皮内新生物の治療を直接の目的として、入院・手術・放射線治療のいずれかに該当したとき、がん治療充実給付金として10万円/月を無制限で支払う。また、保険料払込期間満了後に死亡したときは、死亡給付金10万円を支払う。
がん保険料払込免除特約は責任開始日から90日経過後に、がん(悪性新生物)と診断確定されたとき、その診断確定された日後到来する契約応当日の主契約・特約保険料の払込みを免除する。
口座振替料率の月掛保険料例(がん保険料払込免除特約付加なし)は、がん保険金額50万円、特定自費診療がん薬物治療保障特約を付加するプラン①の場合で、50歳男性が4586円、同女性が4085円、60歳男性6359円、同女性4783円、70歳男性8640円、同女性5791円。
プラン①にがん治療充実終身保障特約とがん先進医療保障特約を付加するプラン②の場合は、50歳男性6169円(プラン①合計保険料4586円/がん治療充実終身保障特約1537円/がん先進医療保障特約46円)、同女性5192円(同4085円/同1073円/同34円)、60歳男性8652円(同6359円/同2200円/同93円)、同女性6158円(同4783円/同1331円/同44円)、70歳男性1万1665円(同8640円/同2908円/同117円)、同女性7523円(同5791円/同1675円/同57円)となる。
また、加入者専用サービス「みんなの健活サービス」に10月から加わった「がん治験情報サービス」は、㈱QLifeが提供するもので、従来のがん治療とは別に、がんの種類やステージに応じたがんの治験情報を無料で紹介する。登録すると条件に合った治験情報をメールで受け取ることができる。
「みんなの健活サービス」で提供している「明治安田生命セカンドオピニオンサービス」「3大疾病ベストホスピタル紹介サービス」に加えて同サービスを提供することで、がん罹患後の不安の解消をサポートする。