2018.12.14 生保各社の18年度第2四半期決算 効果的資産配分で基礎利益堅調 保障性商品、外貨建商品の販売順調

 生保各社がこのほど発表した2018年度第2四半期決算によると、引き続き、商品構成の戦略的シフトが奏功し、保障性商品、外貨建て商品の販売が順調に推移していることに加え、グループ内での商品供給の取り組みが進み、営業業績は計画通りに進捗(しんちょく)している。効果的な資産配分、利息及び配当金等収入の増加によって、基礎利益も堅調な推移となった。〈4~6面に生保協会会員各社の業績詳細を掲載〉

 かんぽ生命の中間純利益は前年同期比34.1%増の687億円で、通期業績予想比78.1%と順調な進捗となった。個人保険の新契約年換算保険料は保障性商品へのシフトにより、同11.7%減の1845億円と前年同期実績を下回ったものの、第三分野の新契約年換算保険料は同18.5%増の330億円と大幅な伸びを示した。個人保険の保有契約年換算保険料は前年度末比1.6%減の4兆7833億円となったが、第三分野の保有契約年換算保険料は同0.6%増の7555億円と前期末の水準を維持した。
 日本生命グループの連結保険料等収入は前年同期比1.7%増の2兆7781億円だった。団体年金については、厚生年金基金の解散等の減少に伴う受管資産が減少したことを主因に減収したものの、個人保険・個人年金保険については、商品相互供給を通じた日本生命グループを挙げた保険販売への取り組み、マスミューチュアル生命の連結反映を主因に増収を確保した。基礎利益の合計は同17.0%増の4037億円。利差益が国内株式の配当金や、外国株式を中心とした投信分配金の増加等を主因に同59.8%増の1272億円と大幅な伸びを示した。さらに、MLCの増益やマスミューチュアル生命の連結反映によって増加額が拡大した。国内の個人保険・個人年金保険の新契約年換算保険料は同17.6%増の2104億円、保有契約年換算保険料は前年度末比6.6%増の4兆4490億円だった。
 明治安田生命のグループ保険料(連結損益計算書上の保険料等収入)は、1兆5601億円と前年同期比5.2%の増加、明治安田生命単体は17年8月に発売した外貨建保険が寄与し、1兆4057億円と同5.5%の増加となった。グループ基礎利益は外国公社債の積み増し等による利息及び配当金等収入の増加が利差益拡大に貢献した他、スタンコープ社の利益貢献等により、3169億円と同16.0%の増加。明治安田生命単体の基礎利益も2969億円と同15.5%増となり、グループ・単体共に2年連続過去最高益を更新した。明治安田生命単体の新契約年換算保険料は同19.1%増の717億円と高い伸びを示した。保有契約年換算保険料は前年度末比0.5%増の2兆2633億円だった。
 第一生命HDの連結保険料等収入は前年同期比17.0%増の2兆5917億円、グループ基礎利益は同2.0%増の3082億円となった。新契約年換算保険料はグループ全体で同30.0%増の2549億円、国内3社計で同43.8%増の2102億円。国内3社はマルチブランド・マルチチャネル戦略を進めている。第一生命の新契約年換算保険料は同15.5%減の460億円と前年同期比で減少したが、これは第一生命の営業職や代理店が第一フロンティア生命やネオファースト生命の商品販売を強化したことなどが要因。第一フロンティア生命の新契約年換算保険料は同17.2%増の1056億円、ネオファースト生命の新契約年換算保険料は同3761.6%増の584億円。グループ全体の保有契約年換算保険料は前年度末比3.4%増の3兆7968億円だった。
 住友生命の連結保険料等収入は前年同期比4.8%減の1兆2848億円、連結基礎利益は同20.8%増の2033億円となった。グループの新契約年換算保険料は同11.0%減の1098億円。国内事業は保障性商品の販売が増加トレンドで推移したものの、貯蓄性商品の販売減の影響が大きかったことから、同8.2%減の658億円と前年同期実績を下回った。住友生命は同7.3%減の630億円、メディケア生命は同24.4%減の28億円。海外事業(シメトラ)は同14.9%減の439億円で、企業保険・個人年金部門の販売減により減少するも、引き続きグループ全体の4割程度を占める水準となっている。グループの保有契約年換算保険料は前年度末比0.6%増の2兆8013億円だった。
 ジブラルタ生命は個人保険と個人年金保険の合計の新契約高が前年同期比8.9%増の2兆21億円、個人保険新契約年換算保険料は前年同期比5.4%増の381億円となった。個人保険の保有契約高は前年度末比2.6%増の37兆230億円、個人保険保有契約年換算保険料は同2.4%増の9497億円、総資産は同3.1%増の11兆7843億円だった。保険料等収入は新契約高が伸展したこと等により、前年同期比11.2%増の6062億円、基礎利益は事業費が増加したこと等に伴い、同2.8%減の702億円、中間純利益は同14.9%減の353億円となった。
 アフラックは個人保険分野の新契約件数が前年同期比8.9%増の85万5266件となった。このうち、がん保険が同31.7%増の64万3829件と大幅な伸びを示した。新契約年換算保険料は同8.2%増の467億円で、このうち第三分野は同8.3%増の440億円となった。保有契約件数は前年度末比0.6%増の2455万7008件、保有契約年換算保険料は同0.3%増の1兆4188億円だった。経常収益は保険料等収入が前年同期比0.6%減少したものの、資産運用収益が7.5%増加したことにより、同0.7%増の8724億円となった。経常利益は同19.4%増の1542億円、当期純利益は同19.9%増の1092億円、基礎利益は同7.2%増の1527億円、総資産は前年度末と同水準の11兆9686億円だった。
 メットライフ生命の新契約年換算保険料は前年同期比39.6%増の674億円となった。保険料収入は保有契約、新契約が好調で同30.6%増の9926億円と大幅に伸びた。保有契約件数は継続率が向上するとともに、外貨建て商品と医療保険の販売が好調だったことを背景に前年度末比1.5%増の913万件となり、引き続き増加傾向にある。基礎利益は前年同期比3.1%増の452億円だった。総資産は前年度末比5.9%増の11兆1240億円となった。
 ソニー生命は新契約年換算保険料が前年同期比17.3%増の379億円、保有契約年換算保険料は前年度末比1.9%増の8646億円だった。保険料等収入は前年同期比12.8%増の5420億円、中間純利益は同49.8%増の254億円、基礎利益は同31.8%増の578億円となった。
 T&D保険グループの新契約年換算保険料は個人定期保険や介護保障商品の販売増加により、同44.4%増の766億円と大幅に伸びた。このうち第三分野は太陽生命の選択緩和型商品等が堅調に推移したことに加え、大同生命の就業不能保障商品・介護保障商品等の販売好調で同107.6%増の278億円と大きく伸展した。経常収益は保険料等収入が増加したこと等により、同19.5%増の1兆1003億円となった。親会社株主に帰属する中間純利益は同3.2%増の455億円だった。
 アクサ生命は保険料等収入が主に死亡保障分野の好調によって同2.2%増の3028億円となった。基礎利益は新契約の増加による保険収支の増加を主因として同4.6%増の216億円。純利益は同18.2%増の77億円だった。
 フコク生命グループの保険料等収入は富国生命とフコクしんらい生命の合算で同11.8%減の2934億円となった。基礎利益は同4.5%減の471億円となったものの、上半期においては開示以来最高であった前年同期に次ぐ高い水準を確保した。
 朝日生命は保険料等収入が同4.2%増の1968億円となった。基礎利益は129億円で、前年同期に比べて17億円減少した。