2018.10.19 ソニー損保 ネット専用火災保険を発売 特約で地震補償が最大100%に

 ソニー損保は、10月15日から、インターネット専用の火災保険「ソニー損保の新ネット火災保険」の販売を開始した。保険始期日は11月11日以降。同商品は、住宅や家財を対象とした個人向けの火災保険で、自然災害による損害や日常生活における賠償事故まで幅広く補償。ネット専用商品とすることで低廉な保険料を実現した他、ニーズに合わせて補償を選択することにより、さらに保険料を節約することが可能となる。地震による損害補償の充実も図り、ダイレクト保険会社では国内で初めて(10月1日時点、ソニー損保調べ)「地震上乗せ特約」をセットできるようにした。地震保険の保険金額は制度上、火災保険金額の50%までしか設定できないが、同商品は「地震上乗せ特約」をセットすることで、地震による損害の補償を最大100%まで拡大することができる。

 同商品では、火災をはじめ、台風や豪雨などによる水災、強風、落雷、雹(ひょう)、大雪といった自然災害による損害を幅広く補償することに加え、盗難や日常生活における賠償事故にも備えることができる。
 「地震上乗せ特約」(正式特約名称:地震危険等上乗せ補償特約〈全半損時のみ〉)は、地震保険で支払われる保険金と同額が上乗せで支払われる特約。制度上、地震保険は保険金額を火災保険金額の50%までしか設定できないため、地震保険だけの場合は、地震による損害の補償額は最大でも火災保険金額の50%だが、「地震上乗せ特約」をセットすることにより、地震による損害の補償額を最大100%(火災保険と同額)に拡大することが可能となる。ただし、同特約は、地震保険の上乗せ補償として、地震保険の保険金額を火災保険金額の50%に設定した場合のみ、セットすることができる。
 インターネット専用の商品とすることで事務コストを削減し、低廉な保険料を実現した他、必要な補償に絞って選択することで、さらに保険料の節約が可能となる。「火災、落雷、破裂・爆発」による損害に対する補償は必須となるが、その他の補償は自由に選択が可能。ニーズに合わせて補償を組み合せることができるため、パッケージ化された火災保険に比べて保険料が節約できる。
 また、24時間いつでもインターネットで見積もり・申し込みができることに加え、申し込み手続きに必要な登記簿謄本などの確認書類の提出は、ウェブサイトへのアップロードか郵送のいずれかを選択することが可能。顧客の負担を減らすため、火災保険では国内で初めて(10月1日時点、ソニー損保調べ)、インターネットでの手続き1回だけで、契約締結まで完了できるようにした。従来のインターネットで契約できる火災保険と異なり、インターネットで申し込み手続きを行った後は、引き受けに関する確認で不備がなければ、そのまま契約締結が完了する。
 さらに、契約対象となる住居での水漏れや給排水管の詰まり、鍵の紛失・盗難などのトラブル時に、専門スタッフが住居まで駆け付けて応急処置を行うサービス「住まいの緊急かけつけサービス」を提供。24時間・年中無休で依頼を受け付ける。
 保険期間や支払方法、建物の築年数などに応じた割引があり、主な割引は次の通り。
 ▽築浅割引
 新築後10年未満の築浅物件に対して、「築年数」と「保険期間」に応じて火災保険の保険料を最大10%割引く。
 ▽証券ペーパーレス割引
 紙の保険証券の発行が不要な場合に、火災保険の基本補償の保険料から3%(最大500円)割引く。
 ▽保険期間と支払方法に応じた割引
 保険期間を2年以上に設定すると、保険期間の年数に応じて、支払方法が「一括払」の場合は保険料が最大15%割引に、「年払」の場合は最大10%割引になる。
 モデルプランと保険料例は表の通り。
 引き受け対象は、個人が日本国内に所有する、住居にのみ使用される「建物(一戸建て、マンション)」と、建物に収容される「家財」。保険期間は1~10年の整数年で、保険料払込方法は一括払(クレジットカード、払込票、銀行振込)、年払と月払はクレジットカードのみ。
 同社ウェブサイトでは、「スピード見積り」機能で保険料の目安が簡単に確認できる他、補償内容の選び方や、住まいに応じたモデルプランなども紹介している。