2018.09.19 朝日生命 「あんしん介護」に新商品 初の要支援2から保障

朝日生命は10月2日、公的介護保険制度の要支援2から保障する「あんしん介護 要支援保険」(正式名称:5年ごと利差配当付軽度介護定期保険、5年ごと利差配当付軽度介護終身保険〈低解約返戻金型〉)を発売する。公的介護保険制度の要支援2と認定されたときに一時金を支払う商品は業界初(2018年7月同社調べ)。要支援・要介護認定者が増加傾向にある中、本人やその家族の負担軽減を図る。同社では、軽度の介護状態に備えられるとともに、重症化予防にも積極的に取り組める商品とし、「あんしん介護」シリーズとして、認知症介護も含めて、さらに充実した保障を提供できるようになったとしている。

 要支援保険は、要支援2~要介護5に該当していると認定されたときに一時金を支払い、介護費用をサポートする商品。
 保険金を支払う要件は公的介護保険制度に完全連動し、同制度の要支援2または要介護の状態に該当していると認定された場合は「軽度介護保険金」として保険金額を支払う。また、万一の場合には死亡保険金を支払う他、高度障害状態に該当した場合は高度障害保険金を、保険期間の途中で解約した場合には解約返戻金を支払う。
 軽度介護保険金・死亡保険金・高度障害保険金のいずれかを支払った場合、契約は消滅する。不慮の事故による身体障害状態のときは、以後の保険料の払い込みを免除する。
 保険期間に応じて、定期タイプと低解約返戻金期間を設けた終身タイプの2種を用意。定期タイプは契約年齢40~75歳、保険期間は70~80歳(5歳刻み)、終身タイプは契約年齢40~79歳、保険料払込期間は50~80歳(5歳刻み)か終身となる。
 保険金額50万円、月払口座・クレジットカード料率は、定期タイプで保険料払込期間80歳、男性40歳の場合、853円で、女性は695円。終身タイプなら、男性1192円、女性1126円となる。
 朝日生命は、介護保障分野に注力し、あんしん介護シリーズを展開している。介護保障に特化した「あんしん介護」は12年4月に発売。公的介護保険制度に完全連動し、要介護1の認定で保険料の払い込みが免除となる。シンプルで分かりやすい仕組みや商品コンセプトが評価され、13年に生保商品として初めて「グッドデザイン賞」を受賞した。また、「あんしん介護 認知症保険」は、あんしん介護をバージョンアップして16年4月に販売開始した。公的介護保険制度の要介護1以上と認定かつ所定の認知症となったときに、年金または一時金を支払う。
 高齢化の進展により、要支援・要介護認定者は今後も増加が予想され、ますます介護に対する予防や取り組みが重要になるとされる。厚労省の調査から朝日生命が推計したところによると、軽度の介護状態である「要支援2、要介護1、2」に認定された人の45.8%、約2.2人に1人が、5年以内に要介護3以上と認定されているように重症化リスクがある。また、公的介護保険制度の利用には1~3割の自己負担もあるため、介護認定者やその家族の経済的負担が指摘されている。