2018.09.04 ダイレクト自動車保険 18年度第1四半期決算、元受正味保険料4%増(8社合計)

ダイレクト自動車保険8社(ソニー損保、アクサ損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保、そんぽ24)が発表した2018年度第1四半期決算によると、8社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年同期比4%増の923億円となった。5社が前年度実績を上回ったが、2桁の伸び率を示したところはなかった。

 ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は同6.2%増の265億円と引き続き好調を維持した。主力の自動車保険の保有契約件数が伸びた結果、全体の正味収入保険料は同5.4%増の290億円となった。自動車保険と医療保険を合わせた保有契約件数は18年6月末で210万件となった。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.9%減の131億円だった。新車販売台数が対前年比マイナスを記録するなど、外部環境悪化も影響し、主力商品の自動車保険収入保険料は伸び悩んだが、四半期純利益は同37.4%増の10億円と増益を達成。「アクサダイレクト総合自動車保険」の保険始期日が2018年7月3日以降の新規契約を対象として、インターネット経由で申し込んだ顧客に適用されるインターネット割引の上限額を、これまでの1万円から2万円に引き上げ、割引拡大を実施した。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は、同9.9%増の126億円と堅調な伸びを示した。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は、引き続き純新規契約が好調で同2.6%増の107億円となった。傷害保険でも元受保険料が増収した結果、18年度の全体の収入保険料は同4.5%増加し、235億円となった。
 SBI損保の自動車保険は、元受正味保険料が同7.6%増の97億円となった。がん保険や火災保険の販売も伸長し、全体の保有契約件数は約100万件まで拡大している。
 三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は、同1.5%減の92億円と前年度実績を下回った。
 イーデザイン損保の自動車保険は、正味収入保険料が同5.1%増の76億円と堅調に推移している。
 そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は、同8%減の29億円だった。
 なお、アメリカンホームは、16年4月1日から新規保険契約の販売活動を終了している。