2018.07.09 住友生命 対話式商品紹介動画導入、外貨建て商品を分かりやすく

住友生命は6月18日、外貨建て商品のパンフレットに伊東忠テクノソリューションズが提供する対話式パーソナライズド動画配信ソリューション「eMotion(イーモーション)」を使った商品紹介動画を導入することを明らかにした。6月1日から販売代理店向けに公開しており、8月1日から一般顧客向けに展開していく方針だ。「eMotion」は顧客の属性や趣向・特性に応じた動画を配信する対話型のパーソナライズド動画ソリューション。動画による説明で募集人をサポートすると同時に、顧客に分かりやすく商品内容を理解してもらうための仕組みだ。第一弾として、外貨建て終身保険(一時払い)「ふるはーとJロードグローバル」の8月改訂版のパンフレットから導入を開始する。

 商品紹介動画の視聴は、募集時の説明負荷の軽減や、均質な情報提供、商品理解の促進といった効果が期待できる他、アンケートを通じて顧客の意向を確認することもできるため、募集効率の向上にも寄与するという。動画は、パンフレットの表紙のQRコードを読み取ることで視聴できる。スマホがない場合や、大きな画面で見たい場合には、同社のホームページのリンクから見ることも可能だ。顧客への提案時はもちろん、顧客がパンフレットを持ち帰って商品内容を確認する際に視聴することもできる。6月から先行リリースを開始したところ、販売代理店から募集人の商品内容研修にも使いたいという声も多く寄せられているという。
 本サービスの特徴でもあるインタラクティブ機能は、見たい情報や知りたい情報を視聴者の希望に合わせて表示することができるというもの。例えば、市場価格調整の仕組みや、重度介護前払特約の詳細について「説明を希望する」を選択すると、説明動画に切り替わるようになっている。また、動画による説明の節目で外貨建て保険の費用とリスクについて理解できたかどうかを確認するなど、ポイントを抑えた説明ができることが大きなメリットだ。
 動画の始めと終わりにはアンケートが表示され、どこの代理店のパンフレットから視聴しているかといった、ログを把握することができ、視聴実績は代理店にフィードバックされる。さらに、視聴後のアンケートでは、「前向きに検討したい」「他の商品を検討する」といった意思確認を行うことで、募集人の次のアクションにスムーズにバトンをつなぐ構成となっている。
 ちなみに、信用金庫向けのパンフレットでは、しんきんイメージキャラクターの咲坂実杏さんが手にしたパネルにQRコードを配置した。今後については、代理店や顧客からの意見を取り入れながら、継続的に修正や改良を加えていく考えだ。
 同サービスの導入について同社の岩井豊城執行役員は「外貨建て商品にあまり慣れていない募集人の方はリスクの説明にハードルを感じているようだった。今回、パーソナライズド動画を導入することによって、当社の外貨建て商品を選んでいただいた金融機関や保険代理店の負託に応えたい」と語る。
 同社では、今後発売予定の新商品についてもパーソナライズド動画の導入を予定している。