2018.03.05 セント・プラス少短 新商品「認知症のささえ」、器質性認知症を補償

セント・プラス少額短期保険は2月26日、認知症疾患領域のパイオニアである製薬大手エーザイとの共同開発で、認知症に備える保険「認知症のささえ」(認知症診断一時金保険)を発売した。脳の萎縮など脳の組織の変化により発症する「器質性認知症」を補償。器質性認知症と診断された場合に一時金を支払うことで、住宅改修や介護用ベッドの購入などの諸費用として活用できる。同社では、今回の共同開発について、認知症高齢者を社会全体で支える取り組みとして社会に貢献できるものとしている。

 「認知症のささえ」は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、虚血性認知症、前頭側頭型認知症などの器質性認知症を補償する。生まれて初めて器質性認知症に該当し、意識障害がない状態で見当識障害があると診断されて、その状態が90日継続した場合に認知症診断一時金を支払う。 
 要介護認定を受けた後でも申し込み可能だが、認知症による要介護認定を受けている人は申し込みできない。
 医師の診断書は不要で簡単な告知のみで、満40歳から満90歳まで申し込みでき、さらに満100歳まで継続できるなどの特徴がある。
 同社の一連の介護保険商品との組み合わせでは、主契約80万円コースは「介護のあとも(死亡保険)」と、主契約60万円コースは「介護のあとも」「介護一時金特約MA型」と同時に申し込むことが可能。特約20万円コースは、「介護のあとも」「院内あんしん(院内介助費用補償保険)」「あったかゴハン(調理費用補償保険)」「しっかり上乗せ(介護保険上乗せ費用補償保険)」と同時に申し込むことができ、「介護のあとも」と「院内あんしん」を同時に申し込む場合は、「介護一時金特約MA型」も申し込むことができる。なお、すでに加入している顧客は、再契約時に申し出るか既存契約を解約して新たな契約として申し込む必要がある。
 主契約80万円コースの月払い保険料例は、契約年齢60歳の場合、男性は650円、女性は654円、70歳なら男性は1041円、女性は1193円となる。
 セント・プラス少短は、介護サービス提供会社のセントケア・グループが介護事業者として日本で初めてとなる民間介護保険を開発・販売。認知症の疾患者数は、今後さらに増加することが予想される中、同社では、介護・認知症を、社会全体の問題として捉え、「お互いに支えあう仕組み」が必要との考えから、エーザイと同社のノウハウを融合し、今回の共同開発に至ったとしている。
 一方、エーザイは、本社を日本に置く研究開発型グローバル製薬企業で、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症治療剤「アリセプト(R)」を開発、販売している。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置付ける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域で、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいる。