2018.02.09 朝日生命 IBM「Watson」活用の新システム、給付金支払で自動査定

朝日生命は1月から、日本アイ・ビー・エムが提供する「IBM Watson Explorer」(Watson)を活用した新たな給付金支払査定システムを稼働した。査定から支払いまで人を介さず自動で行うことで、給付金支払いの迅速化と業務効率化を図る。Watsonが診断書等の書面から支払査定に必要な情報を自動的に抽出、コード化の上、査定の簡易な事案については査定判断と送金手配まで自動で実施。高難度な事案に関しては、人による査定を行う。顧客からの給付金の請求について、診断書等の情報が到着後、最短30分程度で支払査定と送金手配が完了するなど、支払いに要す日数の大幅な短縮が期待できるとしている。

 IBMが開発したWatsonを含むコグニティブ・コンピューティング・システムは、コンピューターがさまざまな情報を関連付けて分析・学習し、自ら導き出した予測結果をその評価や根拠などと共に意思決定支援できる技術。Watsonは、探している情報や隠れた知見を提供することで、ユーザーのより良い意思決定をサポートする。
 今回、新たに稼働するシステムでは、まず、支払査定に必要な情報の自動抽出と自動コード化を実施。診断書の記載内容から傷病名、手術名、入院情報など支払査定に必要な情報を抽出し、該当するコード情報を自動で導く。従来は、人が診断書の記載内容を読み取り、該当するコードを複数の候補の中から判断していたが、同システムにより正確で即時のコード化が実現した。
 自動コード化された事案は、システムが即時に査定の簡易な事案と高難度な事案に自動で振り分ける。これまで、事案の内容にかかわらず全て人を介して支払査定を行っていたが、査定内容に応じた業務フローの構築が可能となった。
 このうち、査定の簡易な事案については、送金手配まで人を介さず自動で行う。対象事案は、支払査定部門に診断書等の情報が到着後、これまで平均で2.4日を要していた支払査定から送金手配完了までの時間が、最短30分程度に短縮する。
 一方、高難度な事案については、従来通り人が査定判断。システムの導入により、査定者は高難度な事案の査定に専念できるようになるとしている。また、高難度な事案の査定に当たって留意すべき事項をシステムがガイダンス表示し、人の査定判断をアシストする。
 追加の給付金請求の有無もシステムが判断。診断書の記載内容から、追加で通院や入院・手術の給付金を請求できる可能性をシステムが判断し、顧客への請求手続きの案内につなげていく。
 同社では、査定工程での人の関与を極小化して業務の効率化を図り、「働き方改革」の促進や顧客サービスの向上に努めていく方針だ。

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