2017.12.27 オリックス生命 CA1000人体制を早期構築へ、直販チャネルが好調

 オリックス生命は12月5日、東京都港区の同社本社ビルで記者会見を開催した。その中で片岡一則社長は2016年10月にスタートした直販チャネルが順調に業績を伸ばしていることを明らかにした。営業社員「コンサーブアドバイザー(CA)」の活躍が奏功し、17年上半期の新契約年換算保険料は当初計画比110%の3億9800万円を達成した。また、10月に「お客さま本位推進部」を新設し、顧客本位の業務方針を推進する方針を明らかにした。

 CAは期限の定めのない固定給制を採用した営業職員(正社員)で、9割近くを生保業界未経験者が占める。直販チャネルは12月1日現在、東京と大阪に各2支社、名古屋と福岡に各1支社の6支社体制で運営している。CAは123人在籍しており、17年度末までに197人を計画する。片岡社長は、「現状では146人の見込みで、年度末目標を達成できない見通しだが、質に妥協しない厳選採用を継続していく」との考えを示した。
 将来的には全国に20支社(50人)、1000人体制の早期構築を目指す方針で、18年度は現在出店中の6支社へのさらなる人員増加に注力する。また、できる限りCAの中から管理職要員も確保していくという。
 直販チャネルの新たな取り組みとして、血管年齢測定コーナーや乳がん触診モデルコーナー、保険相談コーナーなどを設置したポップアップショップを各種イベントで出店している他、保険やがん、マネーといった各種セミナーを定期的に開催しているとし、「CAそれぞれの強みを組み合わせて全員が活躍できる場を提供し、チームでさらに業績を伸ばしていく」と狙いを語った。また「CAは固定給制であり、コミッション制のように取り分を争うことなくチーム戦を展開できる」と解説した。
 この他、3月に金融庁が公表した「顧客本位の業務運営に関する原則」を受け、10月に経営企画部傘下に「お客さま本位推進部」を新設したとして、今後は顧客本位の業務運営方針を全社に浸透させ、経営戦略化して推進するとした。また、持続的成長に向けて印鑑レス、ペーパーレス申し込みの開始などを行い「お客さま本位」と「効率の追求」を両立していることや、「コンタクトセンターアワード2017」で部門賞、17年の「HDI格付けベンチマーク」において、2年連続で最高評価の三つ星を獲得するなど、顧客サービス品質向上への取り組みで、外部機関から高評価を獲得したことを報告した。