2017.08.17 日本生命 17年度第1四半期決算、単体・連結共に減収・減益

 日本生命が8月9日に発表した2017年度第1四半期決算によると、単体・連結業績共に減収・減益だった。保険料等収入は三井生命の増収やMLC Limited(MLC)の連結反映があったものの、日本生命単体における前年同期の大型団体契約獲得の反動減等を主因に減収となった。基礎利益は三井生命や海外生命保険会社の増益や、MLCの連結反映があったが、日本生命単体での減少等を主因に減益となった。ただし、基礎利益の計上ルール変更(注)の影響を除けば単体・連結共に増益。国内の個人保険・個人年金保険については、新契約業績が年換算保険料で増加し、件数、保障額等で減少した。保有契約業績は件数、年換算保険料で増加、保障額等は減少した。

 保険料等収入は日本生命が前年同期比6.3%減の1兆1503億円となった。三井生命は同5.5%増の1330億円と堅調に推移、MLCは510億円で、連結保険料等収入は同1.4%減の1兆3430億円となった。
 基礎利益は日本生命が同11.5%減の1295億円だった。三井生命は同172.8%増の110億円、MLCは10億円で、その他海外生命保険子会社・関連会社の税引前純利益に持分比率、一部の内部取引調整等を行い、算出した基礎利益の合計値は同1%減の1420億円となった。
 日本生命を除く三井生命、海外保険・アセットマネジメント事業子会社等の当期純利益に一部費用の調整等を実施した上で持分比率を乗じた利益総額であるグループ事業純利益の合計値は同193.2%増の120億円となった。
 日本生命と三井生命の業績を合算した国内保険成績については、個人保険・個人年金保険の新契約業績が件数で同9.8%減の100万件、保障額等が同14.3%減の2兆419億円と前年同期実績を下回ったものの、年換算保険料が同15%増の844億円と大幅な伸びを示した。
 日本生命は件数が同9.6%減の94万件、保障額等が同15.4%減の1兆8166億円、年換算保険料が同16.4%増の751億円となった。年換算保険料は銀行窓販チャネルで同21.8%減の49億円となったが、営業職員等チャネルでは同20.6%増の701億円と2桁の伸びを示した。
 三井生命は件数が同11.8%減の5万件、保障額等が同5.3%減の2253億円、年換算保険料が同4.3%増の93億円となった。年換算保険料は営業職員等チャネルで同8.2%減の81億円となったものの、銀行窓販チャネルでは同2918%増の11億円となり、前年同期実績を大きく上回った。
 また、個人保険・個人年金保険の保有契約業績は国内計で件数が前年度末比1.1%増の3169万件、保障額等が同0.7%減の186兆1037億円、年換算保険料が同0.5%増の4兆813億円となった。日本生命は件数が同1.3%増の2915万件、保障額等が同0.6%減の165兆3882億円、年換算保険料が同0.6%増の3兆5847億円だった。三井生命は件数が同0.3%減の254万件、保障額等が同1.1%減の20兆7154億円、年換算保険料が同0.1%減の4965億円だった。
 団体保険の保有契約業績(保障額等)は、国内計で同0.9%増の109兆2157億円と微増した。日本生命は同1.5%増の95兆7467億円、三井生命は同3.2%減の13兆4689億円だった。団体年金保険の保有契約業績では、日本生命、三井生命、ニッセイアセットマネジメントの受託資産等合計が同0.7%増の16兆649億円となった。
 連結の経常収益は前年同期比2.9%減の1兆8625億円で、保険料等収入は同1.4%減の1兆3430億円、資産運用収益は同6.9%減の4634億円だった。経常費用は同2.4%減の1兆7583億円で、保険金等支払金は同1.8%増の1兆1137億円、資産運用費用は同51.4%減の1008億円、事業費は同11.7%増の1940億円となった。この結果、経常利益は同10.7%減の1042億円、四半期純剰余(利益)は同20%減の497億円となった。
 総資産は連結ベースで前年度末比0.9%増の73兆1438億円、責任準備金は同0.5%増の59兆2049億円だった。連結ソルベンシー・マージン比率は942.3%で同8.4ポイント上昇した。実質純資産額は連結ベースで同1.6%増の17兆3779億円となった。
 日本生命単体で、時価のある有価証券は10兆4412億円となり、前年度末との差異は3677億円増となった。自己資本は5兆5209億円で同2258億円の増加。
 (注)従来含まれていた外貨建商品等に係る市場金利・為替変動による影響を今回から控除。