2017.06.06 東京海上日動あんしん生命 変額保険「マーケットリンク」8月に発売

 東京海上日動あんしん生命は8月2日から、保険料回払(月払または年払)の変額保険「マーケットリンク」(正式名称:新変額保険〈有期型〉)を発売する。同商品では、保険関係費用等を除いた保険料が、顧客が指定する特別勘定で運用され、その運用実績に応じて積立金額が変動。保険期間満了時には、積立金額を満期保険金として受け取れ、死亡・高度障害状態となった場合には、基本保険金額と積立金額のいずれか大きい金額を支払う。長寿社会と低金利環境を背景に、保険期間中のもしもの際の保障を確保するとともに、保険期間満了時に満期保険金を受け取れるなどの基本機能で、「万一の保障」と「計画的な資産形成のニーズ」に応える商品として開発した。

 「マーケットリンク」は保険料を回払(月払または年払)で長期間にわたって支払う商品のため、投資資産の購入価格を平準化(「ドルコスト平均法」〈注〉)させながら、長期的な資産の増加を期待できる上、特性の異なる八つの特別勘定から複数の運用対象を組み合わせて選ぶことで、リスクを軽減することができる。
 特別勘定の運用実績に基づいて満期保険金額、解約返戻金額等が変動(増減)し、最低保証はないが、保険期間満了時まで死亡・高度障害の保障を確保できる。
 解約返戻金や満期保険金を一時払保険料に充当することで、保険金額が定額の「終身の死亡保険」に無診査で変更可能。満期保険金は一時金に替えて年金で受け取ることもできる。
 契約時に選択した特別勘定の種類と各特別勘定への保険料の繰入割合を変更することも可能な他、費用を負担することなく、特別勘定の積立金を他の特別勘定に年間12回まで移転(スイッチング)することもできる。
 「マーケットリンク」の取り扱いは、当初は一部の代理店・取扱者に限定。専用の研修を受講した代理店・取扱者から順次拡大していく。
 長寿社会の到来で、豊かな老後に向けた計画的な資産形成の必要性が高まっているが、長引く低金利環境の中、円建ての終身保険等の貯蓄性保険や預貯金等の金融商品の資産形成機能は低下。「資産運用リスクを理解した上で、長期的な資産価値の上昇が期待できる投資を選択したい」との意向を持つ顧客の増加が想定されるため、東京海上日動あんしん生命では同商品を、顧客の「万一の際の保障」と「計画的な資産形成」のニーズに応える新たな品ぞろえと位置付けている。
 同社では、契約後についても、定期的に契約内容や積立金の推移等を伝えることで、顧客の長期にわたる資産形成をサポートしていく方針だ。
 (注)定期的に一定の金額を購入(ドルコスト平均法)した方が、一定数を購入(定量購入法)した場合に比べ、購入価格(平均単価)を平準化させることができる。一時払で購入した場合には、購入単価が一時払時点の価格に固定されるため、定期的に一定の金額を購入(保険料回払)する方が、購入価格を平準化させることができる。