2017.03.31 ダイレクト自動車保険9社16年度第3四半期業績

 ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、三井ダイレクト損保、チューリッヒ保険、SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)の2016年度第3四半期(16年4月1日~12月31日)業績によると、9社合計の元受正味保険料(イーデザイン損保は正味収入保険料)は前年同期比5.8%増の2379億円と堅調に推移した。9社中7社が前年同期実績を上回った。
 ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は前年同期比3.9%増の665億円だった。保有契約件数は、主力の自動車保険とガン重点医療保険を合わせ、16年12月末で184万件となった。アクサ損保は自動車保険の元受正味保険料が同4.2%増の368億円と堅調な伸びを示した。自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再手数料が大幅に減少したものの、堅調な元受正味保険料の伸び、および広告宣伝費の投資効率改善やペーパーレス促進による費用削減で前年同期とほぼ同等の収益を達成した。
 三井ダイレクト損保は自動車保険の元受正味保険料が同3.3%増の270億円と前年同期比プラスで推移した。チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同1.2%増の266億円となった。成長戦略はほぼ計画に沿って進捗(しんちょく)しており、傷害保険と自動車保険で元受保険料が増収した。
 SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保の3社は増減率が2桁の伸びを示した。SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同12.2%増の239億円で、保有契約件数は約88万件で15年12月末比11%増加した。セゾン自動車火災は自動車保険の元受正味保険料が同27.2%増の226億円と大幅な伸びを持続。イーデザイン損保の正味収入保険料は同24%増の186億円だった。
 そんぽ24は自動車保険の元受正味保険料が同2.6%減の98億円だった。アメリカンホームの元受正味保険料(収入積立保険料を含む)は、新規契約の販売停止により、収入の約9割を占める傷害保険・医療保険の分野では同6.1%の減収となった。また、自動車保険は、16年12月1日以降の契約更改終了も影響し、同29.3%の減収となり、全種目では同9.4%の減収となった。