2016.10.17 プルデンシャル信託が「生命保険信託」機能を拡充、財産交付の設定をより詳細に

 プルデンシャル生命の子会社のプルデンシャル信託(本多巨樹代表取締役社長)は昨年の10月1日から案内を開始している「生命保険信託」について、10月3日から新たな機能を追加・拡充して提供を開始した。財産交付の期間に応じて交付金額を細かく設定できるようにした他、指定した期日での受益者の変更や信託契約の終了、複数の受益者に対する同時交付を可能にした。保険金の使途をより詳細に設定できるようにすることで、より幅広く顧客のニーズに対応する。
 新たに提供する機能では、従来、信託期間を通じて一律のみとしていた交付金額の設定を拡充し、顧客が契約時に指定する期間ごとに交付金額を細かく設定できるようにした。これに伴い、最低月額交付金額は従来の10万円から5万円に引き下げた。これにより、例えば、子どもの成長に合わせて必要となる学費や生活費を設定しておくなどといった設計を可能にした。
 また、これまで保険事故発生後は、信託財産がなくなるかまたは死亡するまでは、受益者の変更や信託契約を終了できなかったが、新たに顧客が契約時に指定することで、定められた期日で受益者の変更や信託契約の終了を行えるようにした。これにより、子どもが成人する年をもって信託契約を終了し、残高を一括で交付するといった活用を可能にした。
 なお、従来は一つの生命保険契約に対して一つの生命保険信託契約の締結しかできなかったが、新たに一つの生命保険契約を原資に複数の生命保険信託契約を締結し、同時に複数の受益者に交付できるようにした。これにより、一つの生命保険契約の保険金を配偶者と子どもそれぞれに同時に交付するといった指定を可能にした。
 生命保険信託は、顧客に万が一のことがあった場合に、信託で死亡保険金を管理し、生前に顧客と契約した内容に沿って保険金を届ける商品。顧客が保険金をいつ、誰に、どのように渡していくかなどを生前に設計し、保険金の使途をより確実にすることができる。