2016.08.29 日本生命がチリのウーマンボンドに45億円投資、女性活躍支援で

 日本生命はこのほど、チリ国立銀行(正式名称:Banco del Estado de Chile)が私募形式で発行するウーマンボンド(女性活躍支援債券)に対し45億円の投資を実施した。同社がウーマンボンドへ投資を行うのは今回が初めて。
 チリ国立銀行は、2015年に女性向けのプログラム「Crece Mujer Emprendedora」を開始し、起業時に必要な法律・税務相談窓口の開設やトレーニングプログラムの提供、イベント開催、資金支援などさまざまな取り組みを通じて、女性の社会進出を積極的に支援している。同ボンドは、同プログラムの推進や同行の女性向けローン、女性経営者向け融資などを主な資金使途としている。
 日本生命では、女性活躍推進を会社の持続的成長に不可欠な経営戦略と位置付け、さまざまな取り組みを展開。14年の「クレジット投資部」設立以降、グリーンボンドなどESG領域への投資について積極的に取り組みの幅を広げており、今回のウーマンボンドへの投資により、同社のESG領域における債券投資は1000億円を超えることになる。
 日本生命では、今回の投資を通じて、チリ国内での女性活躍支援を通じ、同国の経済活動活発化や成長拡大を後押しし、引き続き、地域・社会や環境との共生、経済・企業との安定的な成長共有の観点から、ESG領域における投融資を一層推進していく考え。
 チリ国立銀行は、1855年に設立されたチリ政府が100%出資する同国で最も歴史ある金融機関で、国有銀行として国民に幅広く金融サービスを提供するとともに、貯蓄を推奨することをミッションとしている。